サウダーヂな夜

弾けないけれど、聞く

  • BID84|2017年10月13日

ピアノが趣味です。
と、言える人になりたかった。私は、ピアノが好きだ。

最近、ピアノ曲を聞くのにはまっている。ピアノコンサートのチケットをいただいて聞きに行ったり、ヒバリ照ラスで好きなピアニストを見つけてそのCDを何度もリピートしていたりするからかもしれない。文章を書くとき、本を読む時のBGMは大体ピアノの音である。
私は、音楽を聴きながら、ピアノを弾く柔らかな手のその動きを想像してしまう。私の頭の中に置いてあるグランドピアノには、いろんな奏者がいて、小さな手、ごつごつした手、白い手、どんな手も、美しく動くのである。流れているBGMに、私の勝手なイメージの奏者が現れて、ピアノを弾くのだ。

小学生の頃、どうしてもピアノが習いたくて、母に頼んだことがある。でも、母はだめだと言った。私が納得するような理由があったのだろうが、習えなかったことがショックすぎて、なぜだめだと言われたかは覚えていない。(もしもあの時、習いはじめていたら、有名なピアニストになったかもしれないのに。って、私はよく母に言う。母は笑っているだけだ。)

音楽で自分を表現できる人はいいなぁ。すごく華やかだし、美しいし、聞く人が喜ぶようなパフォーマンスができる。ピアノは弾いているその姿がもうかっこいい。こんなことを言ったら、ピアノをやっている人に怒られるかもしれないけど。でもかっこいい。惚れ惚れしてしまう。

なんでこんなことを言うかって、私の表現方法が「短歌」だから。
短歌をやってます、というと、微妙な反応をされる。「ピアノが弾けます」と言えたのならば、「へー!すごいね!」って尊敬のまなざしで、みんなが褒めてくれたはずなのに。「ここで一句!(短歌は一首と数えるのだけれど、みんなだいたい句と間違えている)」と振ってくれる人もいるのだが、私の作品を紹介しても、またもや微妙な反応をされる。そうだよね、短歌の感想を言うのって難しいよね。わかる。うん。(ちょっとショックを受けるけど)

ピアノはいいな。だから私は、ピアノを聞く。朝も夜も。たまに本を読みながら、ピアノの音にリラックスして、そのまま寝てしまうこともあるけれど、それも私の生活なのだ。素敵な表現方法だなぁ、ピアノは。弾けないけれど、聞く。それでいいのかもしれない。

はじめまして。私は、川上まなみです。ピアニストにちょっとだけ嫉妬しながら、短歌を作っています。

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香具師 Profile

川上まなみ

岡山で暮らし始めて4年目。大好きな本を部屋に増やしながら生活しています。短歌を作っています。

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